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北海道大学大学院農学研究院 
川端 潤

原 博 前支部長のあとを受け、平成27および28年度の2年間、北海道支部長を仰せつかりました。これで7期14年連続で北海道大学大学院農学研究院に支部執行部がおかれることになります。そこで、広い北海道での支部活動の活発化を目指し、次期執行部の移管を視野において、副支部長は帯広畜産大の福島道広教授にお引き受けいただきました。他の支部役員ともども、支部会員の皆様にはこれまで同様よろしくご支援をお願いいたします。

ほとんどの大学の学科名から農芸化学の看板が消えて久しく、農芸化学科を知らない世代が大学や大学院に入学してくる時代になっています。日本農芸化学会でも農芸化学という名称の風化に危機感をもち、若い学生や一般向けに各種の啓発活動を活発に行っています。もちろん農芸化学の名前を見る機会は減っても、農芸化学という学問の役割が低下したわけではありません。それどころか、「生命・食・環境」というキーワードで表される農芸化学領域の重要性は今の時代にあってますます大きなものになっています。

北海道は日本を代表する食料生産の地であるとともに、豊かな生命を育む広大な自然環境の地でもあります。北海道支部は全国7支部のうち最も規模の小さい支部ではありますが、農芸化学のキーワードのすべてに密接にかかわるこの北の大地において、農芸化学の発展に大きな寄与をなすべく活発な支部活動を展開していきたいと思います。おりしも平成28年春には全国の会員をお迎えして11年ぶりに札幌で全国大会が開催されます。支部をあげて取り組まねばならない大きなイベントです。支部会員のみなさまには何かとお力添えいただくこともあろうかと思います。ご協力のほど重ねてお願い申し上げます。