今年度2度目となるサイエンスカフェin札幌を三省堂札幌店様の御協力のもと実施致します。

○三省堂サイエンスカフェin札幌〔日本農芸化学会シリーズ(8)〕

テーマ:「「甘くない糖鎖の研究〜グルコサミン、コンドロイチン、大腸菌O157感染、 血液型などと”糖”との関わり」」
開催日時:2017年11月25日(土)午後3時~4時30分
開催場所:三省堂書店札幌店BOOKS&CAFE(UCC)

講師:
国立研究開発法人 産業技術総合研究所 生物プロセス研究部門 
分子生物工学研究グループ 主任研究員
清水 弘樹(しみず ひろき)氏

-コーディネータ:
北海道大学大学院 先端生命科学研究院 助教 村井 勇太 氏
北海道大学大学院農学研究院 准教授 橋本 誠 氏

テーマの内容:
 身近にある糖の代表格である砂糖は舐めると甘いため、「糖」と言うと甘い物質と思われているでしょう。
実際、ショ糖や麦芽糖、ブドウ糖などは甘味料として使われていますが、これらがつながった「糖鎖」は決して甘くありません。
例えば、ブドウ糖がつながった澱粉自体には甘味をほとんど感じませんし、
「紙」は澱粉と同様にブドウ糖がつながってできていますが決して甘くありません。
カニやエビの殻も糖鎖でできています。
 「糖鎖」は甘味を与える物質ではなく、生体内のいろいろな機能を司る生体物質です。血液型を決めているのは糖鎖です。
大腸菌O157感染は糖鎖が引き金となりますし、インフルエンザ薬タミフルは糖鎖機能に着目して開発されました。
最近TVで耳にするグルコサミンやコンドロイチンなども糖や糖鎖の仲間です。
 一方、研究対象としての糖鎖は複雑な化合物で、糖鎖研究は難しいもの(甘くない)と言われています。
本会では、甘くない糖鎖研究の一端をご紹介しつつ、言語構造や文化背景、はたまた最近の研究制度変化などにより、
日本で化学研究を進める難しさをぼやきたいと思います。

皆様奮ってご参加ください。

詳細・申込は下記の三省堂HPからお願い致します。
https://www.books-sanseido.co.jp/sciencecafe/229448