以下の講演会が 日本農芸化学会 北海道支部の補助を受け開催されます。
多数のご来聴をお願い致します。

 講演演題:和食の基盤、麹に含まれるグリコシルセラミドの機能性
 
 佐賀大学農学部 生物環境科学科 システム情報学分野 
 教授 北垣 浩志 氏

日時:2017年8月24日 15:00- 1時間程度

場所:北海道大学農学部 S21講義室

講演概要
 和食の特徴は味噌、醤油、日本酒、甘酒などの発酵食品が多く含まれることである。
日本の発酵食品の特徴は糖化剤として麹を使うことである。麹とは蒸した米に麹菌Aspergillus oryzaeを生やしたものである。
A. oryzaeはカビの一種であるが遅くとも鎌倉時代から現代にまで受け継がれてきたものだと考えられ、
米国FDAからもGRASの認定を受けており、和食の基盤であると言える。
これまで麹を食べた時の機能性の研究はほとんどなかったが、我々は麹に特徴的な構造を持つグリコシルセラミドが
多量に含まれることを見出した。これまでに麹グリコシルセラミドの腸内細菌叢、脂質吸収・代謝への影響を明らかにしており、
それらの結果を総合して本講演では麹を食べる意義について考察したい。

連絡先
 北海道大学大学院 農学研究院 微生物生理学研究室
吹谷 智
s-fukiya@chem.agr.hokudai.ac.jp
 TEL:011-706-4115、Fax番号:011-706-2501